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コラムColumnsナビスコカップ決勝・鹿島vsG大阪のセットプレーデータ比較。

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ナビスコカップ決勝・鹿島vsG大阪のセットプレーデータ比較
2015-10-28 18:00 RSS

10月31日(土)にJリーグヤマザキナビスコカップFINALが行われる。決勝のカードは鹿島アントラーズvsガンバ大阪。注目の決勝戦に向けて今回はリーグ戦のセットプレーのデータをまとめてみた。カップファイナルという舞台においてセットプレーからのチャンスは勝敗に大きく影響する可能性がある。それぞれどのような違いがあるのか、簡単に紹介していこう。

セットプレーからのゴール

この中で最も大きな数値となったのは鹿島のセットプレーからの失点だ。監督交代により成績が好転した鹿島だが、失点のうちセットプレーからの割合に大きな変化はなく、課題のままとなっている。一方のG大阪はPK獲得数がリーグトップ。宇佐美、倉田が2回、パトリック、岩下が1回ずつファウルを受け、計6回のPKをすべて成功させている。

ではそのPKのデータを見てみよう。今季分だけでは少ないため、2011年からのリーグ戦のデータを集計し、枠内のどこに蹴ったのかをまとめた。


PK枠内データ

PKは下の隅を狙うことが多いが、鹿島は右下に集中。G大阪は左右の下を中心に右上にも蹴っている。逆に相手のPKデータを見てみると、鹿島はすべてのエリアに蹴られているが、下半分については50%の割合で失点を阻止。G大阪はここ5シーズン、リーグ戦において枠内に蹴られたPKを防いだことはなく、相手が枠を外したケースを除きすべて失点となっている。

続いてCKのデータ。自チームのCKからPA内の味方に渡ったクロスと、相手チームのCKからPA内の相手に渡ったクロスをまとめた。

CKクロス自チーム

CKクロス相手チーム

それぞれのデータを照らし合わせると、G大阪の左からのCKクロスは相手にクリアされるケースが多く成功数が少ない。鹿島の右からのCKクロスの被データを見ると、こちらも成功数は少なく鹿島側のクリアが多い。もともとCKの数が少ない影響もあるが、成功率も低い傾向が出ている。

もう1点、鹿島は右からのCKの際、ニアに選手が走り込み触る傾向があり、これの逆側のデータであるG大阪の左からのCK被データを見てみると、こちらもニアに入り込まれるケースがあった。

G大阪の左CKと鹿島の右CKは注目となりそうだ。

FK

最後にFKのシュートポイントをまとめた。この2チームのうち今季リーグ戦でFKを直接決めたのは鹿島の遠藤康の1本だけだ。遠藤の今季のFKシュートはこの1本のみ。右サイドゴール寄りのFKチャンスがほとんどなく、遠藤のFKはクロスが中心となった。鹿島でFKシュートが最も多いのは柴崎。左サイドからのものはクロスともシュートとも言える際どいボールを入れてくるので、対戦するGKは素早い判断と正確な処理が求められる。

G大阪のFKといえば遠藤保仁だ。今季リーグ戦のFKシュートは8本で、2本が枠外、1本がバー、1本が壁によるブロック、残り4本が枠内へ飛びGKのセーブによって防がれている。大一番で彼の右足が輝くシーンは生まれるのか注目だ。

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