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U23J1得点・アシストランキング
2013-01-16 13:00 RSS

 昨年、見事ベスト4に進出したオリンピック日本代表。惜しくもメダルには届かなかったが、その後清武・酒井など海外に移籍した選手もおり、Jリーグでもオリンピック世代がチームの中心となりつつある。

 今回のコラムでは、1989年1月1日以降に生まれた23歳以下のJ1選手における得点、アシスト、CBPランキングなどを振り返り、オリンピック代表のJリーグでの活躍や次世代のJリーグの中心選手になりそうな選手を見つけてみたい。

 なお今回対象となったJ1選手は106名。最も若い選手はC大阪の南野選手。

【得点・シュートランキング】

 まず得点ランキングを見ていくと、トップは2012年ブレイクした大前(清水)と天皇杯工藤()が13得点で並んだ。共にシュート数が多いのが特徴だ。大前の方がシュート成功率が17.3%(3位)と高く、シュートCBPが高くなった要因と思われる。大前はデュッセルドルフに移籍が決まっており、U23の得点王は今後も海外市場から注目されるのかもしれない。

 続いては来年夏には海外移籍の噂もある柿谷(C大阪)。2012年徳島からJ1に戻り、チームの中心メンバーとして31試合に出場、チームトップの11得点をマークした。シュート成功率も17.7%と第2位につけている。4位は10得点を挙げた永井(名古屋)。途中出場も多くシュート数も上位で最も少なかったが、名古屋ナンバーワンの得点を挙げた。

 5位には大迫(鹿島)、高木(清水)、小川(神戸)が9得点で並んだ。大迫はシュート数ナンバーワンの101本を放ったが、得点は9点にとどまった。得点力不足の鹿島浮上には大迫の得点力アップが今年のポイントかもしれない。高木は開幕当初は左ウイングのレギュラーとして活躍していたが、後半戦は使ったり使われなかったりだったが、それでも清水第2位の得点をマークした。シュートCBPがNo1で、難易度の高いシュートが多かったことが評価された。プラチナ世代の小川はJ1で3番目の若さとなるハットトリックをマークしたこともあり、神戸ナンバーワンの得点をマークし、MFながら9得点をマークした。

 なお、シュート成功率ナンバーワンは山本(磐田)で、試合出場時間が少ない中、前田、山田に続くチーム3番目の7得点をマークした。

 

【アシスト・攻撃CBPランキング】

 U23アシスト王は小野(横浜)と水沼(鳥栖)が8アシストで並んだ。小野は今期様々なポジションで起用され、中村俊輔(9アシスト)に次ぐアシストを記録。ドリブルCBPとクロスCBPもU23でナンバーワンで、今期のマリノスの中心メンバーとなってくるだろう。栃木から鳥栖に移籍した水沼はサイドからのクロスを量産し、チームナンバーワンのアシスト数を記録。クロスCBPも2位をマークした。

 3位には大迫が7アシストをマークし、鹿島でナンバーワンのアシスト数となった。昨年の大迫は決定力以上にチャンスメークでチームに貢献したと言えよう。なお攻撃CBP、ドリブルCBPが2位に入っている。

 オリンピック代表に選ばれた東(大宮)は、今期3アシストと少し物足りない結果。齋藤(横浜)もドリブルCBPは3位をマークしたものの結果がわずか2アシストとなっており、今期は結果につながる活躍が期待される。

 なお、参考までに守備CBPとGKのセーブ率に関するデータも記載しておく。改めて振り返ってみると、U23の選手が名実ともにチームの中心選手となっていると言えるだろう。日本代表が海外クラブの中心となっている2013年、Jリーグは実力があり今後の成長が見込める若手を発掘できる市場と海外からみられていくのではないか。今年はどういった若手が海外にはばたくのか、注目してみていきたい。

text by 木下陽介

2013-01-16 13:00 RSS
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