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コラムColumns【J1第19節プレビュー】突き放すか、引きずり込むか。

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【J1第19節プレビュー】突き放すか、引きずり込むか
2014-08-08 12:00 RSS

12節以降、激しく首位争いを続ける鳥栖と浦和。前節を終え、3位との勝点差は4に開いた。トップ2が後続を引き離しつつある中、今節は2位の浦和と3位の川崎Fが直接対決を迎える。降格圏内からの脱出を目指すC大阪や徳島のゲームを含め、今回は以下の3試合を取り上げた。

■清水(12位)vs徳島(18位)
徳島はリーグ戦中断前の14試合で3得点33失点と攻守に課題を抱えていたが、再開以降の4試合では6得点6失点。どちらも改善に成功しており、それに伴って勝点を稼ぐペースも上がってきている。徳島の好調を印象づけた試合の1つが、前節に2-2で引き分けた甲府戦だ。キーワードは前線からの追い込みと素早い攻撃。前半に奪った2つのゴールは、いずれも上記のパターンからだった。データでもその特徴が良く表れている。清水との前回対戦は0-4の大敗だったが、今節を迎えるに当たっての両者のチーム状態は対照的といっていい。

対戦データ
http://www.football-lab.jp/shim/preview/

■川崎F(3位)vs浦和(2位)
パス数から分かることは、両チームがつないで崩すスタイルだということ。だが、前回対戦時のパスの距離別比率からは攻撃の組み立て方に違いが見られる。圧倒的にショートパスの多い川崎Fに対し、ショートパスをベースにしながらも、時折ミドルパスやロングパスも織り交ぜてフィニッシュの場面を作り出す浦和。同じパスサッカーでもゴールへのアプローチ方法が異なっていた。シュート数や敵陣ペナルティエリア内でのプレー回数などは、ほぼ互角のスタッツであったものの、勝利を収めたのはこぼれ球奪取率が高かった浦和。接戦になればなるほど、セカンドボールを拾えるかどうかは重要な点の1つだ。今回も小さなことの積み重ねが勝敗を分けることになるだろう。

対戦データ
http://www.football-lab.jp/ka-f/preview/

■C大阪(16位)vsF東京(5位)
3試合連続で完封勝利を収めている好調のF東京。イタリア流の堅守速攻のスタイルがチームに浸透し、確実に結果として表れている。特に、リーグ2位のタックル数を記録している米本の存在は大きく、彼のボール奪取からフィニッシュへとつながっていく。対するC大阪は、ミドルサードでの被タックル時のボール支配率がリーグワーストであり、米本を中心としたF東京の中盤の網に掛かってしまうと、劣勢を強いられることになるだろう。

対戦データ
http://www.football-lab.jp/c-os/preview/

2014-08-08 12:00 RSS
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