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コラムColumnsナビスコ杯決勝プレビュー・注目はサイドの攻防。

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ナビスコ杯決勝プレビュー・注目はサイドの攻防
2014-11-06 17:00 RSS

11月8日(土)13:05よりJリーグヤマザキナビスコカップの決勝戦が行われる。対戦カードはサンフレッチェ広島vsガンバ大阪。リーグ優勝の可能性が消え天皇杯も敗退している広島にとっては主要大会のタイトルを獲得できる最後のチャンス。G大阪は3冠の可能性を残しており、その最初のタイトルを目指すこととなる。互いにモチベーションの高いこの一戦の見どころをデータから紐解いてみよう。

まずはここ5年の相性を確認すると、対戦成績ではG大阪がやや優勢。今季の結果を見ても、G大阪1-1広島(第4節)、広島0-1G大阪(第23節)とG大阪が4ポイントを獲得している。

また、今回のナビスコカップの決勝は埼玉スタジアム2002で行われるが、同スタジアムでのここ5年の成績を見てみると、G大阪が3戦無敗である一方で、広島は5戦のうち1勝のみといい結果を残せていない。広島に分が悪いデータが続いたが、タイトルが懸かったこの一戦に勝利できれば、これらの悪い印象を払拭することができるかもしれない。

プレーに目を向けてみよう。それぞれのスタイルの一つとして、広島はウイングバックと2人のシャドーが裏を狙い、G大阪はボランチ、サイドバック、サイドハーフが連動して裏を狙う形がある。そこで注目したのがマイナスのクロス。今季のJ1で該当のクロスの成功数を見ると1位がG大阪、2位が広島という結果になっていた。それぞれの受け手を見ると、1番手はストライカー、2番手は2列目の選手となっている。彼らのクロスを受ける動きにも注目だ。

マイナスのクロスを放つためにはサイドのより深い位置まで進入しなければならない。両者のペナルティエリア脇(以下PA脇)へ進入するアクションを見ると、広島はドリブル、G大阪はスルーパスによる進入が多く、この点においては両者のスタイルが大きく分かれた。選手単位で見ると、広島のPA脇へのドリブル成功数1位は柏好文。G大阪のPA脇へのスルーパス成功数1位は遠藤保仁だ。

G大阪の中心選手として長く活躍している遠藤は、6月のW杯を最後に代表から遠ざかっていたが、つい先日再び招集された。J1でのゴール3プレー前のパス成功数を見ると、川崎Fの中村憲剛に次いで遠藤が2位となっており、今季もG大阪の攻撃の原動力となっている。


広島がナビスコカップの決勝に進んだのは2010年大会のみ。この時は点の取り合いの末、磐田に敗れた。G大阪が決勝に進んだのは2005年と2007年で、ともにロースコアゲーム。前者はPK戦の末千葉に敗れたが、後者は川崎Fを1-0で下しタイトルを勝ち得た。

今回はどのような結末が待っているのだろうか。


サンフレッチェ広島 シーズンサマリー
http://www.football-lab.jp/hiro/

ガンバ大阪 シーズンサマリー
http://www.football-lab.jp/g-os/

2014-11-06 17:00 RSS
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