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コラムColumns【Stats×Twitter分析 #3】東京五輪サッカー男子 日本代表 vs フランス代表。強烈なシュートでゴールに貢献した上田綺世選手に大きな反響!。

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【Stats×Twitter分析 #3】東京五輪サッカー男子 日本代表 vs フランス代表。強烈なシュートでゴールに貢献した上田綺世選手に大きな反響!
2021.7.30

近年、サッカーはゴール、シュートなどの他、ドリブルや時系列でのボールポジションなど様々なデータが取得可能になっている。これらのデータをファン・サポーターのTwitter上の反応と掛け合わせて、試合展開ごとの盛り上がりについて分析し、サッカーの新しい観戦視点を模索していく。
今回は2021/7/28(水)に行われた東京五輪サッカー男子日本代表vsフランス代表を取り上げる。(以下、U-24日本代表・ U-24フランス代表)

U-24日本代表の至シュート軌跡(前半)

試合概要

[東京五輪 グループリーグA組第3節]
U-24日本代表 4-0 U-24フランス代表/7月28日(水)/横浜国際総合競技場
U-24日本代表にとって、引き分け以上で決勝トーナメント進出となる重要な一戦。前半27分に久保建英選手が得意の左足で先制。その後、前半34分に酒井宏樹選手がこぼれ球を逃さずに追加点を決め、2-0で試合を折り返す。さらに後半から交代で出場した三好康児選手、前田大然選手が追加点を決めて試合を決定づけた。結果、U-24フランス代表に4-0で完勝し、グループリーグ3戦全勝で決勝トーナメント進出を決めた。

データ取得概要

[スタッツデータ]

試合のスタッツデータは、データスタジアム株式会社によって計測・取得された、各時刻にどの選手がどのようなアクション(シュート、パス、ドリブル、など)を行ったか、ボールがどの位置にありどのような展開か(どちらのチームのポゼッションか、など)を表すデータ206項目を含む時系列データを用いた。

[Twitterデータ]

サポーターのTwitterデータは、ツイート内容(本文、ハッシュタグ)、アカウントのプロフィール内容にサッカー関連用語やU-24日本代表選手名を含むかなどによる独自ツイート抽出ルールのもと、試合開催中の時間帯におけるツイートを公式APIによって取得し、次の条件によって試合と関係のないツイートをスクリーニングしたものを用いた。

■ツイートスクリーニング条件
以下の①②③のうち、いずれかを満たすものを分析対象とする。
プロフィール内容もしくはツイート内容に、U-24日本代表・Jリーグ関連ワードが含まれている。
ツイート内容に、U-24日本代表選手フルネームが含まれている。
ツイート内容に、呼称を含むU-24日本代表選手名、サッカー関連ワードが含まれている。

結果、本稿では86,512件のツイートデータを用いた。  

試合全体スタッツ

試合は4-0でU-24日本代表が勝利した。特に前半はU-24日本代表が優位に試合を展開し、前半27分に訪れたチャンスを逃さずに先制すると、前半34分には追加点を決めた。後半においては相手のシュートシーンも増えたが、連携のとれたディフェンスでフリーな状況で打たせず、危ないシーンは少なかった。後半25分には三好康児選手の追加点でチームをさらに勢い付け、後半アディショナルタイムには、カウンターから前田大然選手がダメ押しの4点目を決めた。試合全体のスタッツを見ると、ボールポゼッション、シュート、パスのいずれもU-24日本代表とU-24フランス代表は大きく変わらない結果だったが、作り出したチャンスの質と、決定力などが試合結果を大きく左右することとなった。

※データスタジアム株式会社データより

最も盛り上がった時間帯は?

時系列(90分表記)に対する、ツイート数(オレンジ線・第一軸)とゴール数(青線・第二軸)をプロットしたのが下図である。
前半27分の久保建英選手の先制ゴールシーンに最も多くのツイート数が計測された。その他、得点以外のシーンでは、前半44分の酒井宏樹選手にイエローカードが出たシーン、後半7分の旗手怜央選手のドリブルカットインからのシュート、後半10分の橋岡大樹選手の東京五輪初出場シーン、後半20分のGK谷晃生選手のナイスセーブ、後半35分の前田大然選手の投入シーン等でツイート数が大きく伸びた。

ツイートグラフ

Twitter上で大きな反響のあった選手は?

ツイート数がもっとも多かったのは久保建英選手であり、先制点のシーンで多くツイートされた。ついで酒井宏樹選手であり、2点目を決めたシーンと、次戦出場停止となるイエローカードを提示されたシーンでツイートが多かった。また、エリア内での強烈なシュートから2つのゴールシーンに貢献した上田綺世選手、途中出場で結果を残した前田大然選手と三好康児選手へのツイートも多かった。
また、右サイドバックとして途中出場した橋岡大樹選手に対しては、質の高いクロスに関するツイートがみられた。旗手怜央選手に関しては本試合においては2列目での先発起用となったが、献身的な守備だけではなくカットインからのシュート等見せ場を多く作り、シュート数はチーム最多の「4」を記録した。
得点者はもちろん、得点していない選手の活躍に対する反響も大きい試合となった。

選手スタッツとツイート

上田綺世選手と一緒につぶやかれたのは…

この試合で初先発を果たした上田綺世選手について、「上田」というワードと同時につぶやかれたワードをその多さに応じて円の大きさで表現したのが下図である。「素晴らしい」「良い」「ナイス」などのワードが見られるが、特筆すべきは「実質」というワードで、「これは実質、上田のアシスト!!」など、持ち前の攻撃センスを活かし、U-24日本代表の連続得点に大きく貢献したことがファン・サポーターから注目された。

「上田」ツイートデータ

前田大然選手と一緒につぶやかれたのは…

後半35分からの途中出場であったが、持ち前のスピードを活かして得点を記録した前田大然選手について、「前田」というワードと同時につぶやかれたワードをその多さに応じて円の大きさで表現したのが下図である。ゲーム終盤の得点に関する言及が多く、「ナイスゴール」や「いい」「ダメ押し」などの好意的なワードが多かった。また、共起ワードには「マリノス」というワードも入っており、前田大然選手が所属する横浜F・マリノスのホームスタジアムで、ゴールを決めたことに対するファン・サポーターの喜びツイートが多かった。また、「三好」のワードも入っており、過去に横浜F・マリノスに所属したことのある三好康児選手、久保建英選手と合わせて計3得点したことに対するツイートも見られ、特に横浜F・マリノスのファン・サポーターにとって”嬉しい”試合展開だったのかもしれない。

「前田」ツイートデータ

強豪U-24フランス代表を攻略した日本の攻撃は?

前半におけるU-24日本代表のシュートに至った攻撃のボールの軌跡と、そのプレー中のツイート数を線の太さで表現したのが下図である。ゴールに至った攻撃は水色、ゴールに至らなかった攻撃は灰色で区別している。

シュートに至った攻撃の軌跡に目を向けると、サイドからの攻撃でシュートにつながったシーンは少なかったことがわかる。また、得点となった2つのシュートシーンは中央からの突破であり、田中碧選手や久保建英選手の鋭い縦パスで相手の守備網を突破し、上田綺世選手の強烈なファーへのシュートがこぼれ球となって得点が生まれている。中央を締める形で守るU-24フランス代表に対しても、中央での攻撃を仕掛けられる突破力や技術の高さがこの試合では顕著に表れた。

<< 日本の攻撃方向(前半)

後半におけるU-24日本代表のシュートに至った攻撃のボールの軌跡と、そのプレー中のツイート数を線の太さで表現したのが下図である。ゴールに至った攻撃は水色、ゴールに至らなかった攻撃は灰色で区別している。

シュートに至った攻撃の軌跡を前半と比べると、比較的細かいパスでの経由が多かった前半に対して、後半は中長距離のパス(長い直線の軌跡)の活用がシュートにつながったことが分かる。3点目はサイドでフリーになった中山雄太選手のロングパスが起点であり、4点目はボールを奪った三好康児選手のロングパスが起点となってゴールに至った。
U-24日本代表は選手交代を行いつつも、試合を通して様々な攻撃パターンで相手のゴールに迫り続けた。

日本の攻撃方向(後半)>>

以上、U-24日本 vs U-24フランス戦のStats×Twitter分析をお届けした。

執筆担当:
篠田裕之、早川直輝、西巻佳祐

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