総論
「Football LAB」では【チームスタイル指標】を開発し、2017年より掲載を開始しました。
主に、
- 今まで定性的に語られていたチームのプレースタイルを可視化すること
- トラッキングデータを活用して守備戦術をデータで分析すること
を目的に、データスタジアムが保有するプレーデータから各試合のそれぞれの攻撃を分類し、攻撃の試行回数を素にした指数と、その攻撃がシュートに辿り着いた確率となるシュート率の2つをベースに、それぞれの攻撃に関与したプレーや選手などをまとめました。
また、トラッキングデータを取得しているJ1については、各シチュエーションにおける走行距離やポジショニングから、攻守の切り替えや守備陣形といった、これまでにない守備データも掲載しています
チームのスタイルには正解がないため、指数そのものの大小が優劣を表すものではありません。勝利に向かうために各チームがどのような戦い方をしているのか、どのように変化しているのかを、データから楽しんでください。
チームスタイル指標は各チームのチームスタイルページやリーグサマリーページにて掲載しています。データの更新は月に1回程度を予定しております。
(2019/5/24追記…攻撃データの再生成、再集計により過去試合も含めてデータを一部修正しております)
掲載ページ
興味のあるチームページへ行き、メニューから「チームスタイル」を選択してください。

チームページ中部のメニューより各チームスタイルの詳細なデータをご覧頂けます。

リーグサマリーページでは全チームの指数やシュート率などの数値を一覧で掲載しております。

各項目の説明
現在取り扱っているチームスタイル指標は計14種類ですが、トラッキングデータのないリーグや年度につきましては8種類になります。詳細は下記にて個別に取りまとめました。なお、指数は各データのリーグ内での偏差値となります。
各スタイルに合致する状況の定義は、適宜改善・更新されることがあります
攻撃セットプレー
アタッキングサードでのフリーキック、コーナーキック、スローインから始まる攻撃
左サイド攻撃

左サイドの特定のエリア内において一定以上連続したプレーを行なった攻撃
中央攻撃

中央の特定のエリア内において一定以上連続したプレーを行なった攻撃
右サイド攻撃

右サイドの特定のエリア内において一定以上連続したプレーを行なった攻撃
※攻撃セットプレーに該当する攻撃は、サイド攻撃と中央攻撃の対象外となります。また、同攻撃内で複数条件に当てはまる攻撃は、最初に条件に合致したものを対象とします。
ショートカウンター

ミドルサードもしくはアタッキングサードの後方でのボール奪取から10秒以内にアタッキングサードを狙った攻撃
ロングカウンター

ディフェンシブサードでのボール奪取から15秒以内にアタッキングサードを狙った攻撃
敵陣ポゼッション

敵陣において20秒以上ボールを保持した攻撃
自陣ポゼッション

自陣において20秒以上ボールを保持した攻撃
※攻撃セットプレーに該当する攻撃は、カウンターとポゼッションの対象外となります。同攻撃内でロングカウンター、ショートカウンター、敵陣ポゼッションのうち複数条件に当てはまる攻撃は、最初に条件に合致したものを対象とします。よって、自陣ポゼッションは他3つの攻撃に当てはまらなかったもので条件を満たすもののみが対象になります
守備→攻撃
ボールを奪った後の3秒間における縦方向(味方ゴールラインから相手ゴールライン)のチーム走行距離が10m以上で、かつ相手チーム走行距離の1.5倍以上の場合
攻撃→守備
ボールを奪われた後の3秒間における縦方向(相手ゴールラインから味方ゴールライン)のチーム走行距離が10m以上で、かつ相手チーム走行距離の1.5倍以上の場合
フィジカルコンタクト
タックル、至近距離でのブロック、ファウル、空中戦に該当するプレー
コンパクトネス

相手が(相手の自陣で)ボールを保持しており、かつ守備ブロックに進入される前のプレー時における、守備側チームの最前列の選手からオフサイドラインまでの距離。ただし、後述するハイプレスに該当する守備時は対象外とします
最終ライン

コンパクトネスと同条件時における、自陣ゴールからオフサイドラインまでの距離
ハイプレス

相手が(相手の自陣で)ボールを保持している際に、プレー者に対して至近距離に詰めるもしくは一定以上のスピードでプレー者に近付いた回数が3回以上ある場合
他のオリジナル指標
「Football LAB」オリジナルの評価指標CBP

FootballLABは、オリジナルの評価指標となるチャンスビルディングポイント(CBP)を開発し、チームや選手の評価を行っています。様々な見方があるサッカーというスポーツの中で「どのチームが(または誰が)本当に効果的なプレーをしているのか?」の『見える化』を試みた指標です。CBPを利用することで、チームや選手の活躍を分かりやすく数値化していますので、是非お楽しみください。
関連リンク
「Football LAB」オリジナルのPlaying Style指標

FootballLABは2014年にPlaying Style指標(プレースタイル指標)を開発し、各選手ページとリーグサマリーページに公開しました。各選手のプレーデータから決定力、シュート力、パスレスポンス力、パスチャンス力、クロスチャンス力、ドリブルチャンス力、ビルドアップ力、敵陣空中戦、自陣空中戦、守備力、ボール奪取力の計11項目を20段階で算出し、選手のプレースタイルを分かりやすく表現しています。Playing Style指標は各選手ページでご確認いただけます。
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対戦予測シミュレーション

FootballLABは2015年に対戦予測シミュレーションを開発し、各チームページにて公開しました。試合状況や攻撃毎の過去のデータを使用し、選択した対戦カードがどのような結果に終わるのかシミュレーションを行えます。
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