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2015年J1 年間ベストイレブン
2015.12.16

新たなレギュレーションの下に始まった2015年のJ1は、広島の「完全優勝」で幕を下ろした。変革の1年において、ピッチの上でも数字の上でも、活躍した選手は誰なのか。フットボールラボでは、今年もチャンスビルディングポイント(CBP)を中心としたデータから、独自のベストイレブンを選出した。まずはJ1のベストイレブンをお届けしたい。

なお、対象は出場時間が所属チームの試合時間の3分の2以上に達している選手とした。CBPは累積の値となる。

<GK>
★スタメン:林 卓人(広島)

■控え:東口 順昭(G大阪)

GKは、広島の林を選出。セーブ率は日本代表の西川周作(浦和)や東口(G大阪)を上回るリーグトップの高さとなっており、シーズンを通して最も安定感のあるパフォーマンスを見せた選手だった。

PA内からのシュートに対するセーブ率が唯一70%を超えているように、至近距離からのシュートも高い確率で防ぎ、PKセーブは最多の3回。広島がリーグ最少失点を達成できたのも、最後尾に彼がいたからこそといえる。

<センターバック>
★スタメン:丹羽 大輝(G大阪)
★スタメン:遠藤 航(湘南)

■控え:千葉 和彦(広島)

センターバックは、守備CBPと守備関連のデータ、そして攻撃への貢献を基準に選出。

丹羽は過密日程のG大阪において、リーグ戦全試合にフルタイム出場。守備CBPが全体の3位であるほか、インターセプト、クリア、ブロックの合計で全体の2位だった。また、タックル成功率とパス成功率がともに80%を超えているのは、表の選手の中では彼と浦和の槙野智章だけ。ディフェンスリーダーとしての貢献も含め、総合力の高さを見せた。

守備CBPでトップに立ったのは、湘南の遠藤。守備CBPのほか、ボールゲインも全体のトップとなっており、今季のJ1においてボールを奪い切る強さは際立っていた。その上で、4ゴール4アシストと攻撃でも存在感を発揮。センターバックの枠にとらわれない活躍を見せていた。

パス関連のデータでは、広島の千葉が高い数字に。パス成功率は90%を超えている。広島は水本裕貴と塩谷司が球際で競り、千葉はそのカバーリングを任されているため、個人としての守備CBPは伸びなかったが、インターセプトはトップだった。

<サイドバック>
★スタメン:柏 好文(広島)
★スタメン:太田 宏介(FC東京)

■控え:エウシーニョ(川崎F)

サイドプレーヤーは、クロスとドリブルを中心としたデータを基準に選出。

クロスCBPで2位の広島の柏は、ドリブル成功率が68.9%でトップに。20回以上ドリブルした選手に限れば、全体の中でもトップだった。今回のベストイレブンは4バックをベースとしたため、サイドバックの枠で選出した。

ドリブル成功率で2位だったのが、FC東京の太田だ。ドリブルの回数は柏の約3分の1。柏のようにボールを受けたらまずドリブルを選択するという選手ではないが、仕掛けるかどうかの判断ができているからこそ、成功率も上がっていた。

クロス成功率にセットプレーのクロスは含まれていないため、アシストの数に反してクロス成功率は高い数字とはいえないが、セットプレーを見ると、太田のCKクロスの成功率は29.2%。FKクロスの成功率は42.9%と、高い数字に。流れの中でのクロス成功率が低いのは、それだけ彼のクロスが警戒されていたからともいえる。

川崎Fのエウシーニョは、8ゴール4アシストを記録。タックルと守備CBPの値も高く、攻守において存在感を見せた。

<MF>
★スタメン:森崎 和幸(広島)
★スタメン:青山 敏弘(広島)
★スタメン:柏木 陽介(浦和)

■控え:中村 憲剛(川崎F)

MFはパスCBPとパス関連のデータ、攻守における貢献度を基準に選出。

「ドクトル」こと森崎和は、パス成功率が93.4%で1位。そして、ショートパス成功率、ミドルパス成功率、ロングパス成功率でも1位だった。また、ボールロストを見ると、その数は極端に少ない。広島で最もパスを出している彼からボールを奪うのが、いかに難しかったかがわかる。

その森崎和とボランチのコンビを組んでいた青山は、インターセプトの数が29回で神戸のチョンウヨンと並んで全体のトップに。シュートブロックも19回で表の選手の中ではトップとなっており、サイドチェンジやタッチダウンパスだけに限らず、球際での体を張った対応も効いていた。

浦和の柏木は、今季から本格的にボランチに転身。正確なキックで低い位置からの攻撃の組み立てを担った一方、ペナルティエリア内に進入した回数も102回と表の選手の中では川崎Fの中村の次に多く、昨季を上回る5ゴールをマークしている。

川崎Fのパスワークをつかさどる中村は、スルーパスとラストパスの数が全体のトップ。その数は132と84で、どちらも圧倒的に多かった。

<FW>
★スタメン:大久保 嘉人(川崎F)
★スタメン:ドウグラス(広島)
★スタメン:宇佐美 貴史(G大阪)

■控え:佐藤 寿人(広島)

FWは、得点数とシュートCBPを中心としたデータを基準に選出。

得点ランキングでトップ3の3人は、個人で点を取ることはもちろん、味方との連係からでも点を取ることができるためアシストの数も多く、得点以外の場面でも攻撃への貢献は非常に高かった。

史上初となる3年連続の得点王に輝いた川崎Fの大久保は、シュートCBPで2位に10ポイント近く差をつけており、「技術点」も高い。トラップ成功率は表の選手の中では唯一90%を超え、ボールを止める正確な技術がシュート成功率を上げていた。

広島のドウグラスは、加入1年目から広島の攻撃を引っ張った。1stステージは6ゴールだったが、2ndステージは二度のハットトリックを含む15ゴール。ちなみに、右足は不得意だったようで、シュートは7本しか放っていない。

ドウグラスとは対照的に、G大阪の宇佐美は19ゴールのうち、13ゴールを1stステージで取っている。2ndステージはサイドハーフに移ったこともあり、失速した感はあるものの、攻撃CBPがトップであるようにチャンスメイクで貢献していた。

広島の佐藤はJ1通算最多得点に並ぶまでに時間がかかったが、PA内のシュート決定率は37.9%と高く、来季への期待も膨らむ。なお、鹿島の金崎も今季のJ1を代表する選手だったが、シュートCBPは-5.4に。決定機を作った反面、逸することも多く、データの上では「がむしゃらさ」がマイナスに働いた。

以上が各選手の選考理由となります。

選手個人のデータを基準においての選出のため、順位が反映されない部分があるかと思いますが、ご了承ください。

下記に2014年と2013年の年間ベストイレブンコラムのリンクを置いておきました。
過去との比較もお楽しみください。

■関連リンク

2014 J1年間ベストイレブン
http://www.football-lab.jp/column/entry/588/

2013 J1年間ベストイレブン
http://www.football-lab.jp/column/entry/470/

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