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データで振り返る2016 ~川崎フロンターレ~
2016.12.30

念願のリーグタイトルを獲得することはできなかったが、年間勝点で2位と好成績を収めた川崎フロンターレ。6位に終わった2015シーズンから攻守両面でどのような変化があったのか。また、今シーズンどのようなスタイルで戦っていたのかをデータから見てみよう。

今シーズンは元々の強みであった得点力にさらに磨きがかかり、リーグトップの68得点(1試合平均2得点)を挙げた。また、課題であった守備の面でも向上し、J1でシーズンを通じて初めて40失点を下回った。

それではまず、攻撃面から振り返ってみよう。

代名詞であるポゼッション攻撃については、やはりリーグトップの回数を記録している。その一方で、カウンター攻撃のクオリティが非常に高いことも見逃せない。特に、ロングカウンターの回数はリーグで最も少なかったものの、実際にロングカウンターとなった場面でのシュート到達率が1位だったことは目を引く数字である。来季は鬼木達コーチが新監督に就任することとなったが、ポゼッションとロングカウンターを効果的に使い分けることができれば、相手チームは更に対応に苦慮することになるだろう。

次に、守備面を振り返ってみよう。

今季は、前線から積極的にボールを奪いに行く守備が非常に目立った。昨季までは、相手の攻撃を遅らせつつ、全体が下がっていくシーンが多かっただけに、その変化はより鮮明に感じられた。実際に守備時の最終ラインの高さを検証すると、ジュビロ磐田に次いで2番目に高い数字を記録している。こうした積極的な守備が奏功した結果、敵陣でのボール奪取から素早い攻撃でシュートにまで到るシーンが増えたことは、攻守両面に好影響を与えたと言える。

その一方でシーズン終盤には、来季の課題となりそうな点も垣間見えた。

1stステージと2ndステージを比較すると、得点数は微増したものの、失点数が大幅に増えてしまっている。特に最後の8試合(10節~17節)で17失点を喫したことは、年間勝点順位を争う上で大きな痛手となった。
ここで気になるのは、2ndステージに自陣でのボールロストからの被シュートが増加した点だ。相手のプレッシャーを受けて後方からのビルドアップに苦しみ、自陣でボールをロスト。そこからシュートまで持ち込まれるシーンが増えている。

シーズン後半戦では、各チームとも川崎Fのスタイルをしっかりと研究し、対策を練ってくる。その中で結果を出すには、相手チームの対策をも上回るクオリティを発揮するか、何か戦術上のアクセントを付けることが必要であり、それができなければ、また同じ問題に直面することが予想される。はたして来季の川崎Fは、どのような戦いぶりを見せてくれるだろうか。


川崎フロンターレ シーズンサマリー
http://www.football-lab.jp/ka-f/

※本コラムに掲載したデータは、明治安田生命J1リーグ戦が対象です。
※『Football LAB』ではプレーデータ、トラッキングデータから各チームのスタイルを表した指標を現在開発しており、本コラムに掲載したデータ項目および数値は今後の開発状況により変更となる可能性があります。

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