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第6節時点でのJ1チーム考察 〜攻撃力が高いチームはどこか?
2012.5.6

J1の攻撃CBPランキング

第一回目のコラムでは、CBPを元に、第6節を終えた段階でのJ1の各チームの攻撃における特徴を考察してみようと思う。

まず、データを紹介する前に、簡単にCBPの解説を。
CBP=Chance Building Pointは、「シュートに結びつく効果的なプレーをどれだけ行ったか?」という観点から、選手・チームを評価する指標として独自のロジックを用いて開発したものである。このCBPのポイントは「シュートに結びつくプレーの評価」という点。CBPが高い選手・チームほど「シュートに繋がるプレー=効果的な攻撃」を展開することが出来ていると解釈できる。詳細は「CBPとは?」のページを参照して頂くとして、具体的にJ1の各チームについて、第6節を終えた時点の攻撃CBPを見てみよう。


順位は上から、G大阪、C大阪、名古屋、川崎F、F東京、と続く。現時点で予想外に下位に沈んでいるG大阪ではあるが、攻撃CBPでは1位ということに着目したい。勝てない試合が続いているものの確実にチャンスは作れているということだ。事実、攻めてはいるが守備ブロックを固められ、カウンターで失点というパターンが続いてはいるが、今後順位を上げて行く可能性はおおいにあるのではないだろうか。他の攻撃CBP上位チームがどういうサッカーを展開しているかについては、あとで触れたいと思う。

一方、首位争いをしている磐田、仙台が攻撃CBPでは下位に沈んでいる。それでも仙台が高い順位につけているのは、シュート決定率が22.8%でリーグ平均11.8%を大きく上回っている影響が多分にある。攻撃機会は決して多くないが、高い位置からのプレスによるショートカウンターで少ないチャンスをものにしている、といえるのではないだろうか。
仙台・磐田が今の好調をどこまで持続することが出来るのか今後も注目してみていきたい。

さて、攻撃CBPに続いて、プレーごとのCBPを見てみよう。攻撃CBPは「パス」「クロス」「ドリブル」の3つのプレーで構成している。それぞれのCBPを見ると、大雑把ではあるがチームスタイルを分析することができる。

J1各チームのプレー別CBPランキング

G大阪については、パス・クロスともに高い一方でドリブルのスコアが低い。すなわち、個人のドリブルに頼らずパスでポゼッションを高めながら、サイドからクロスを上げるサッカーだと解釈できる。続いて、C大阪。こちらはドリブルCBPが顕著に高い(18チーム中1位)。個人の裁量による突破が多いと言えるのではないだろうか。同様に、名古屋はクロスCBPが高く、川崎F、F東京はパスCBPが高くなっており、各チームの特徴が表れている。特にF東京はパスCBPが高い反面、クロスCBPは非常に低い(18チーム中最下位)。サイドからの攻撃はF東京の今後の課題になってくるかもしれない。


ということで、CBPがそもそもどういうものなのか?ということの説明を兼ねながら、現状のJ1のチーム状況を簡単に考察してきた。攻撃CBPを元にすると仙台や磐田など、現在上位を走るチームが必ずしも「シュートに結びつく攻撃機会をたくさん作っている」とは限らないことに少しは驚きがあったのではないだろうか?また、自分が応援するチームのサッカースタイルはよく知っているが対戦相手のスタイルが知らないという人も多いと思うが、是非、このコラムとCBPを参考に、次節の対戦相手がどういう状況なのか考察してみてほしい。

今回は「攻撃機会」について考察してきたが、他にも肝心な「シュート」「守備」という観点から見るとまた別の発見があると思う。そのあたり今後随時アップしていく。


Text by 木野本 朋哉

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