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2012 5/6 [Sun.]

Chance Building Pointの算出方法とPassデータ

Chance Building Point(以下、CBP)はどうやって算出していて、何を表しているのか。


第1回目のテーマとして、比較的イメージを持ちやすい「パス」のデータを基に、その算出方法や考え方を紹介していく。

CBPとは」のページで紹介している通り、基本的な考え方は以下となる。

“フィールド上で発生するプレーを「プレー項目(パス、ドリブル、クロスなど)」と「エリア」で定義し、①そのプレーがどの程度シュートに結びつくか、②そのプレーがどの程度難しいか、という2つの視点に則った算出式を用いてスコア化”


また、今回取り上げる「パス」は以下のように定義している。

・味方にボールをつなぐことを意図したプレー
・偶然的に味方にボールがつながったプレーはパスとしない
・クロス、セットプレーを除く

上記にあてはまるプレーをパスと定義し、それを図1のようにエリアごとに算出する。どのエリアで出し、どのエリアに到達したのかを分類するのである。

<図1 パスCBPのエリア区分>

<図1 パスCBPのエリア区分>


この分類により、
「どのエリアからどのエリアに出されたパスが最もシュートにつながりやすいのか」
「どのエリアからどのエリアに出されたパスが最も難しいのか」
などを測ることができる。


パスCBPは、この2つの考え方をベースに、よりシュートにつながりやすい(シュート到達率が高い)エリアへ通したパスや、より難しい(成功率が低い)エリアに通したパスを高く評価し、その逆は相対的に評価を低くする算出式となっている。


実データとして、2008年から2011年までの4年分を合算し、シュート到達率別に算出したデータを紹介する(表1)。

<表1 2008~2011年 シュート到達率>

<表1 2008~2011年 シュート到達率>

J1とJ2でカテゴリーを分けて算出したが、そのエリアに違いが表れた。J1で最もシュートにつながりやすいエリアは「4」から「10」に向けられたパス。J2では「5」から「10」に向けられたパスとなった(エリアは図1を参照)。

そのシュート到達率に加え、難易度を表すパス成功率とを組み合わせ、独自のロジックで導き出した指標数値がパスCBP欄に表示したデータとなる。シュート到達率が高いだけではパスCBPが高くなっていないことが分かる。

データから見る特徴としては、前方に向けられたパスよりも、後方に戻すパスの方がシュートにつながりやすい結果が表れたことだ。

最後に、パスCBPの高い順に算出した表を見ていただきたい(表2)。

<表2 2008~2011年 パスCBP>

<表2 2008~2011年 パスCBP>

相手ゴール前でのパスは難しいため成功率は20~30パーセント前後だが、それでもパスが通ればシュートにつながりやすく、シュート到達率も20~30パーセント前後となっている。

パスを通すのが難しいエリアでありながらもシュートにつながる可能性のあるエリアであるため、そこでパスを通せば高いパスCBPが付与されるということだ。

このパスCBPは1本のパスに対して定められるポイントであり、同エリアで3本のパスを通したとすればパスCBPは3倍付与される。そうしてパス1本1本に対してポイントを付与していき、合算した数値がチーム(または選手)のポイントとなるのである。

総括すれば、パスのCBPとは、より「パスを通す上手さ」を測り、より「チームのシュートチャンスを構築できたかどうか」を示す指標であると言える。


今回はそれぞれ上位5エリアを紹介したが、すべてのエリアに対してパスCBPを算出しているため、分析の手法は様々。チームや選手の特徴を分析したり、将来的にはJリーグと他のカテゴリーとを比較したりすることも可能となるかもしれない。

パス以外のプレーに対しても算出方法や考え方は同じであり、異なる部分はエリアの区分くらい。各プレーの特性を考慮して算出した各CBPの値を基に、新しい視点や新しい分析手法を見出してもらえれば幸いである。

 Text by 杉崎 健

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順位表
勝点試合得点得失
1 鹿島 59 34 53 19
2 浦和 74 34 61 33
3 川崎F 72 34 68 29
4 G大阪 58 34 53 11
5 大宮 56 34 41 5
6 広島 55 34 58 18
7 神戸 55 34 56 13
8 54 34 52 8
9 FC東京 52 34 39 0
10 横浜FM 51 34 53 15
11 鳥栖 46 34 36 -1
12 仙台 43 34 39 -9
13 磐田 36 34 37 -13
14 甲府 31 34 32 -26
15 新潟 30 34 33 -16
16 名古屋 30 34 38 -20
17 湘南 27 34 30 -26
18 福岡 19 34 26 -40
攻撃CBP
1 川崎F 817.18
2 浦和 781.62
3 広島 664.25
4 鹿島 621.52
5 G大阪 597.96
6 583.25
7 横浜FM 563.92
8 神戸 557.83
9 FC東京 548.38
10 新潟 521.24
11 仙台 500.94
12 大宮 499.38
13 湘南 491.31
14 磐田 484.03
15 鳥栖 465.74
16 名古屋 418.54
17 福岡 407.59
18 甲府 351.46
守備P
1 鹿島 1795.80
2 1749.74
3 大宮 1678.94
4 湘南 1659.41
5 FC東京 1637.65
6 浦和 1550.36
7 磐田 1536.19
8 仙台 1534.17
9 鳥栖 1532.01
10 川崎F 1522.20
11 新潟 1509.69
12 横浜FM 1500.25
13 福岡 1496.80
14 名古屋 1494.73
15 G大阪 1484.13
16 甲府 1454.10
17 神戸 1452.06
18 広島 1362.48
順位表
勝点試合得点得失
1 札幌 85 42 65 32
2 清水 84 42 85 48
3 松本 84 42 62 30
4 C大阪 78 42 62 16
5 京都 69 42 50 13
6 岡山 65 42 58 14
7 町田 65 42 53 9
8 横浜FC 59 42 50 -1
9 徳島 57 42 46 4
10 愛媛 56 42 41 1
11 千葉 53 42 52 -1
12 山口 53 42 55 -8
13 水戸 48 42 45 -4
14 山形 47 42 43 -6
15 長崎 47 42 39 -12
16 熊本 46 42 38 -15
17 群馬 45 42 52 -14
18 東京V 43 42 43 -18
19 讃岐 43 42 43 -19
20 岐阜 43 42 47 -24
21 金沢 39 42 36 -24
22 北九州 38 42 43 -21
攻撃CBP
1 山口 856.85
2 C大阪 811.50
3 千葉 793.47
4 清水 789.81
5 東京V 696.81
6 札幌 689.85
7 京都 682.49
8 山形 659.31
9 松本 647.17
10 徳島 636.22
11 岡山 631.19
12 愛媛 610.49
13 金沢 604.93
14 横浜FC 601.87
15 町田 579.54
16 北九州 570.60
17 水戸 562.81
18 長崎 545.64
19 群馬 541.64
20 讃岐 525.03
21 岐阜 524.87
22 熊本 484.41
守備P
1 山口 2596.92
2 群馬 2490.73
3 愛媛 2439.27
4 山形 2377.77
5 北九州 2368.26
6 熊本 2362.49
7 清水 2345.96
8 町田 2333.04
9 徳島 2329.81
10 東京V 2323.45
11 札幌 2281.22
12 水戸 2273.09
13 京都 2259.47
14 松本 2233.71
15 千葉 2215.81
16 岐阜 2195.69
17 長崎 2189.97
18 横浜FC 2184.69
19 岡山 2178.07
20 C大阪 2144.44
21 金沢 2080.65
22 讃岐 2008.67
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